UR賃貸と民間賃貸の違い

UR賃貸と民間違いについて解説します。不動産投資を行う際、所有する不動産と同じエリアにUR賃貸が存在する場合、もしUR賃貸の方が有利な条件で借りられる場合入居予定者がUR賃貸に流れてしまい、所有する不動産の空室率が上がるのでは無いかと考えたことはありませんか?

私の経験上、UR賃貸がだけが満室ので民間賃貸が空室だらけ、ということはありません。同じUR賃貸のタワーマンションが近くに立っている東京都中央区人形町エリアでは、リガーレ日本橋人形町は常に満室でも、そこから歩いて5分程度のトルナーレ日本橋浜町はいつも空室が多数ある状況です。同じエリアの民間賃貸物件でも、満室の物件もあれば、空室が多い物件があります。

UR賃貸の魅力 初期費用が安い

一番の魅力は、礼金ゼロ円、保証人不要、更新料ゼロ円と、初期費用が安く住むことです。また火災保険についても任意加入となっており、加入しなくても構いません。民間賃貸物件の場合火災保険だけでも10000円~20000円程度かかります。また、保証人の代わりに保証会社を使おうとすると、手数料だけで賃料の30%~100%の保証料がかかってしまいます。礼金と更新料については、民間賃貸物件でもゼロ円物件が増えてきましたが民間の新築賃貸物件では礼金を1~2ヵ月取っている物件も多いようです。UR賃貸の場合、新築物件でも礼金がゼロ円となっているため、新築のUR賃貸物件は大変人気となっています。前述のリガーレ日本橋人形町については、同じエリアの民間賃貸物件と比べて賃料は高めとなっていますが築年数が新しく、また同エリアでは珍しいタワーマンションのため人気物件となっています。こちらのエリアでは元々賃料がそれほど高くないエリアでしたが、賃料の高いURタワーマンションが出来たことにより、民間の新築賃貸マンションでは高い賃料の物件が出てきました。

UR賃貸の魅力 賃料支払いは当月の25日払い

民間賃貸物件は、毎月月末まで(または25日~27日頃まで)に翌月の賃料を支払う、となっている物件が多いですが、UR賃料は、当月の賃料を25日までに支払います。つまり、賃料が後払いになりますので、住み始めた初期に必要な資金が少なくて済みます(最終的には支払い総額は同じになるなのですが)。

UR賃貸の魅力 入居審査規準が低い

民間賃貸と比べて、UR賃貸の場合は入居時の審査が年収のみで審査されます。また年収が足りない場合も(無職でも)、一定以上の貯金があればUR賃貸に入居することができます。民間賃貸の場合は、年収が無い場合は保証会社の審査が通らずに契約ができないこともあるでしょう。

民間賃貸物件をUR賃貸以上の魅力物件にするには

UR賃貸は、一般的にペット飼育不可となっています。ペット飼育可能、ペット相談可能とすることにより、UR賃貸と比べた魅力をアピールできます。

UR賃貸のうち、人気物件は借りたくても空きが無くて借りられません。UR賃貸と同程度の月額賃料であれば、礼金あり、更新料ありでも全く入居希望者が集まらないわけではありません。結局は、その地域にあった魅力ある物件にすることが大切なことです。